曽我社会保険労務士事務所

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Q & A 【回答者:所長 曽我 浩】

Q.戸籍上の妻と内縁の妻がいます。遺族年金は内縁の妻でも請求できるのでしょうか?

遺族年金をもらえる配偶者には、戸籍上の妻だけに限らず、内縁の妻も含まれます。
ただし、いずれにせよ支給されるには、死亡した人との生計維持関係が認められる必要があります。
この生計維持関係が認められるためには、まず生計を同一にしていたことを証明する必要があります。
戸籍上の妻の場合は、戸籍謄本や住民票等で証明できることがほとんどですが、内縁の妻の場合は証明が大変です。「戸籍上の婚姻関係ではなかったが、社会通念上、夫婦としての共同生活を営んでいた」と認められる状況が必要だからです。
単に一緒に暮らしていたから!という理由だけでは認められません。
請求者の主張だけではなく、事実婚を証明する書類や、第三者による証明が必要になります。
具体的には、健康保険の扶養であることを証明する健康保険被保険者証、税法上の扶養であることを証明する源泉徴収票、それから生命保険の証書、等で証明することが可能です。

Q:戸籍上の妻と内縁の妻、どちらに支給される可能性が高いのでしょうか・・・

実際にどちらに支給されるかは、年金機構の審査によりますが、原則は、法律上の効力を有している戸籍上の妻が内縁関係の妻より優先されます。
そのため、戸籍上の妻が遺族年金の支給要件を満たせば、戸籍上の妻に支払われます。
ただし、具体的におおむね10年以上、戸籍上の妻への経済的援助もなく音信不通であったりすると、実態のない婚姻関係とみなされ、実際に生計維持関係のある内縁関係の妻が遺族年金の支給要件を満たせば、受給できます。
もちろん、この場合でも、確実に支給されるという保証はありませんので、請求をしてみないとわかりません。

Q:妻の収入も、遺族年金が支給される、されないに関係すると聞きましたが・・・

A:最初に申し上げた生計維持関係が認められるためには、前述の「夫婦としての共同生活を営んでいた」というだけではなく、妻の収入要件を満たすことが必要です。
具体的には、妻の年収が850万円以上ですと、遺族年金は支給されません
ただし、概ね5年以内に定年退職などではっきりと収入が下がる人には支給されます
逆に、一度受給権を得た後に収入が上がった場合は、そのことを理由に支給が止まることはありません。