曽我社会保険労務士事務所

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Q & A 【回答者:所長 曽我 浩】

Q.外国に移住しても、国民年金に加入できますか?

外国に移住した場合でも、日本国籍の20歳以上65歳未満の方は、「任意加入」という形で、海外にいながらにして国民年金に加入し続ける事ができます。

任意加入被保険者も、国内の国民年金第1号被保険者同様、受給要件【保険料納付済期間と保険料免除期間の合計が25年以上(平成29年10月から10年に短縮予定)であること】を満たした場合、保険料納付済期間に応じた老齢基礎年金を受け取ることができます。
(任意加入しても保険料を納めない場合には、年金額には反映しません。)
また、任意加入したうえで保険料を納めることで、海外在住期間に死亡したときや病気やけがで障害が残ったときに遺族基礎年金や障害基礎年金が支給されます。

実際のお手続きは・・・
1.これから海外に転居する人は、お住まいの市区町村窓口
2.現在、海外に居住されている人 は、日本国内における最後の住所地を管轄する年金事務所または市区町村窓口
3.日本国内に住所を有したことがない人は、千代田年金事務所が窓口

保険料納付は・・・
1.国内にいる親族等の協力者が、ご本人のかわりに納める方法
2.日本国内に開設している預貯金口座から引き落とす方法があります。

付加保険料も・・・
また、任意加入被保険者も将来受け取る年金額を増やすことができる付加保険料を納めることができます。
なお、海外の大学等に留学した場合には学生納付特例制度(学生の方で保険料納付を猶予する制度)は利用できません。

外国ではその国の年金制度にも加入しなければならない!?
海外で働く場合は、働いている国の社会保障制度に加入をする必要があり、日本の社会保障制度との保険料と二重に負担しなければならない場合が生じています。
また、日本や海外の年金を受けとるためには、一定の期間その国の年金に加入しなければならない場合があるため、保険料の掛け捨てになってしまうことがあります。(二国両方の年金制度に加入し、要件を満たせば、二国両方の年金を受けとれる可能性もあります。)

そのため、
二重加入の防止(「保険料の二重負担」を防止するために、加入するべき制度を二国間で調整する)
または、
年金加入期間の通算(保険料の掛け捨てとならないために、日本の年金加入期間を協定を結んでいる国の年金制度に加入していた期間とみなして取り扱い、その国の年金を受給できるようにする)

が可能なように、社会保障協定が締結されています。
日本は19ヶ国と協定を署名済で、うち16ヶ国分(ドイツ イギリス 韓国 アメリカ ベルギー フランス カナダ オーストラリア オランダ チェコ スペイン アイルランド ブラジル スイス ハンガリー インド)は発効しています。

「保険料の二重負担防止」「年金加入期間の通算」は、日本とこれらの国の間のみで有効であることにご注意ください。

(注)イギリス、韓国及びイタリアについては、「保険料の二重負担防止」のみです。